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ウガンダでの活動と染色(文責:岩山絵理 氏)

私は2007年9月から2010年1月まで青年海外協力隊、養護隊員として小学校へ派遣されていました。配属先である小学校は障害児を多く受け入れている私立小学校。そこには身体障害や知的障害、聴覚障害を抱える子供たちや、多くの貧しい家庭の子供たちが通ってきていました。この学校で私に求められていたことは子供たちの教育だけではなく彼らの生活環境の改善でした。
ウガンダの子供たち
貧しい家庭では学費を十分に支払うことができない。学校は国から援助を受けることができないために運営が困難になる。給食が十分に用意できない。寄宿舎が劣悪な環境。井戸が遠く、水汲みという重労働。

このような環境を改善するために行ったこと。それは、学校を中心にした地域の収入向上でした。
収入を向上させるために行ったこと。それは工芸品作りとマーケットの開拓でした。学校で子供たちにビーズを使ったアクセサリー作りを指導し、地域の女性には伝統的に作られている民芸品へ付加価値をつけて販売する方法をアドバイスしました。また、デザインも観光客向けのものへ変更し首都で販売する経路を確保したのです。

ここで、私が付加価値をつけるために使ったのがウガンダの植物を利用した草木染です。もともと、私が配属になった地域(ムコノ県:首都カンパラから東へ50キロ)では、伝統的にいくつかの植物が草木染に利用されていました。染めるのはコットンや絹ではなく、パームリーフと呼ばれるヤシ科の植物です。これを利用してマットや小物入れを作り、またバナナの葉の芯を乾燥させたものに、染色したパームリーフを撒きつけて大小様々なバスケットを作ったりしていました。しかし、科学染料が入ってきたことにより植物は使われなくなっていたのです。

フェアトレード商品

私は、村で染色に詳しい女性に出合いました。草木染は付加価値になることを説明して彼女が知っている様々な植物と染色方法を教えてもらい、共に商品開発を行いました。少しずつ成果が出始め商品も売れるようになってきました。このことで、地域には少しずつ草木染の技術が広まり、また最初に商品開発を共に行ってくれた女性はさらに色の研究を進めてくれ、また別の女性が祖母などから聞き知った方法を教えてくれるなど、私たちが作れる色は増えていったのです。

染めた糸と草木染めの材料

日本でウガンダのオーガニックコットンを使ってタオルを織っている会社(株式会社スマイリーアース)の方からもウガンダの植物の色に興味を持っていただくことができ、コットンを染色することもできました。また、この会社の協力で日光堅牢度を検査するなどもでき、商品開発を進める上で必要な情報も得ることができたのです。

制作作業風景

コットンを使った商品の開発にはまだまだ時間がかかりますが、もともとあった民芸品の販売や子供たちの作るアクセサリーの販売は軌道に乗り、子供たちの給食費や教室の建設費をまかなうことができました。まだ多くの課題を抱える学校、地域ですが草木を使った染色が彼らの収入向上につながったと考えています。

フェアトレードショップ